夜の湖で冬の自然満喫 糠平温泉ホテルがナイトツアー企画
【上士幌】上士幌町ぬかびら源泉郷の糠平温泉ホテル(小野内勝さん経営)とNPOひがし大雪自然ガイドセンターが、共同企画の「ナイトトレッキングツアー」を始めた。夜の糠平湖から満天の星を仰いだり、氷の造形「キノコ氷」を観察したりするなど、冬の自然体験を満喫できる。
同ツアーは、星空やキノコ氷の観察のほか、湖畔近くの森の散策などを楽しむ内容。糠平の冬や夜の魅力を知ってもらおうと、小野内さんの娘の梨乃さんが考案。参加者の安全を考慮し、運営を同センターに依頼した。
同センター代表理事の河田充さんは「地域の若い世代が頑張っており、地元や自然にこだわる梨乃さんの熱い思いに引かれた」と話す。ツアーの所要時間は約3時間で、河田さんが解説をしながら案内する。
冬の糠平は澄み切った空が特徴で、真冬に輝くオリオン座や北斗七星、カシオペヤ座などが見える。また、糠平湖の湖面を歩くと、国内唯一というキノコ氷が姿を現す。氷の高さは約1メートルで、ライトを照らすと幻想的な雰囲気を醸し出す。
また、氷点下15度近くまで冷え込むとダイヤモンドダストも見える。湖畔近くの森ではキツネやエゾシカ、エゾリスなどの動物の足跡が見つかり、エゾフクロウの鳴き声も聞くことができる。
梨乃さんは「ホテルのおいしいご飯も味わって、夜の糠平を楽しんで」、河田さんは「糠平の隠れた名所を味わってほしい」と話している。
ツアーは同ホテル宿泊者限定で、20~28日の午後5時半~同7時、3月1~7日の午後8時~同9時半。1日2組6人まで。問い合わせは同ホテル(01564・4・2001)へ。(大健太郎)
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