全市町村「10万円」年内開始 清水、豊頃23日皮切り
新型コロナ対策の一環として国が実施する18歳以下への10万円相当の給付で、管内全19市町村は現金一括で年内に支給を始める。所得制限を設けないのは豊頃町だけ。支給は23日の清水、豊頃両町を皮切りに順次始まる。帯広市は24日。
クーポン券の利用も検討していた中札内村は「迅速に支給することや子育て世帯の利便性などを総合的に判断した」とし、現金での一括給付に決めた。
管内で唯一所得制限を設けない豊頃町は、16日の町議会定例会で町単独の負担分を盛り込んだ一般会計補正予算が可決された。児童手当を支給している344人と、国の所得制限(960万円)で対象にならない42人(420万円)に給付する。
政府は当初、現金5万円とクーポン券5万円の計10万円相当の支給を想定。しかし、クーポン券を用意するための事務経費などで967億円がかかるほか、地方自治体から「現金一括給付」を望む声が相次ぎ、岸田文雄首相は方針を転換した。(給付金取材班)