馬文化って迫力! はぐくーむでモニターツアー
本州から10人参加
帯広中心部で「馬車BAR」の運行などを行う十勝シティデザイン(帯広市、坂口琴美社長)が実施主体の「北海道とかち馬文化ツーリズム」のモニターツアーが6、7の両日、帯広市内で行われた。7日は馬が開拓する様子を再現する「馬搬の実現見学プログラム」が帯広の森・はぐくーむで開かれ、参加者は開拓の歴史や馬と人の関わりなどを学んだ。
同ツーリズムは「働く馬の歴史や文化」を観光資源にしたコンテンツの開発やツアーの実現を目指している。9月に観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」に採択され、東京や大阪から10人がツアーに参加した。
「馬搬の実現見学プログラム」は、専門家の指導の下、参加者が手おのやのこぎりで伐採し、切り倒した木をばん馬で運び出す「馬搬」を見学する内容。
はぐくーむの日月伸施設長(43)が樹木の知識などについて解説。胆振管内厚真町で林業に従事する西埜将世さん(40)とトップ号(雄6歳)、幕別町忠類で牧場を営む蛭川徹さん(45)と桃姫号(雌13歳)が、丸太の引き出しを担当した。
参加者は樹齢約50年のカラマツの伐採を体験。手おのやのこぎりを扱う大変さを肌で感じた。ばん馬がひづめの音を響かせながら長さ約3・5メートルの丸太の束を一気に引くと、参加者は「1馬力」の強さに驚いていた。
東京都の三保良介さん(36)は「木が倒れるスケールの大きさに圧倒された」と笑顔。十勝シティデザインの永田剛馬文化事業部マネジャーは「想像以上に反応は良く、満足していただけたのでは」と話した。
6日は馬車ツアーなどが行われた。今後、旅行会社などを対象にモニターツアーも行う予定。(松岡秀宜)
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