百貨店内に自動車のショールーム 帯広日産が藤丸に
帯広日産自動車(帯広市、村松一樹社長)のショールームが24日、藤丸にオープンした。ディーラーによる百貨店内での常設店は全国的に珍しい。帯広日産、藤丸の両社は「まちなかのにぎわい創出につなげたい」と話している。
帯広日産自動車は今年創立50周年。帯広商工会議所・まちなか未来会議の座長を務める村松社長が「日産の技術や主力の電気自動車をアピールする場を帯広中心部につくりたい」とし、藤丸とテナント契約を結んで工事を進めてきた。
店舗は1階フロアの南西の壁側、約50平方メートル。バッテリー容量が高い電気自動車「リーフe+」1台を展示、テナント内の照明の電力もリーフから供給する。展示車は今後、新型車などに入れ替える予定。スタッフは1人、営業時間は午前10時~午後7時。
この日は開店前に多くの報道陣が集まり、注目度の高さをうかがわせた。
藤丸の藤本長章社長は「物販がメインではない多目的な活用モデルとして期待。今後も地域の多くの企業と組み、コロナ禍での地方百貨店の新しい姿を模索したい」と話していた。(佐藤いづみ)