素材とコーヒーのペアリング楽しんで 食材の名を冠して7種のコーヒー開発
帯広市内のレストラン「yoshiyuki」(西3南10、西島祥之代表)とコーヒー卸売業者「グリーンファイブコーヒー」(鈴木孝直代表)は、食に相性のいいコーヒーを共同開発した。ロブスターなど食材の名を冠した商品とすることで、コーヒーの奥深い世界を食べ合わせから楽しめるよう工夫した。
西島さんは、とかち財団が運営する事業創発拠点「LAND」の一角でコーヒー店を営んでいた鈴木さん(3月末に退店)と知り合い、食後だけでなく、食中にも合わせられるコーヒーの開発に昨年着手。「その日の気分に合わせて、お気に入りのコーヒーを1週間毎日楽しんでほしい」と7種類のコーヒーを考案し、販売を始めた。
7種は、カカオ、ウィート(小麦)、ストロベリー、ロブスター、トマト、マロン、トカチ。トカチのみ、食材の名前を冠さない入門者向けのブレンドとした。そのほかの6種は、食材の味や香りに近づけられるよう、複数の豆をブレンドしたり、焙煎(ばいせん)方法を調整するなどした。
商品はそれぞれ単品で20グラム300円、100グラムが袋入りで1000円(ボトル入りは1618円)。ほかに、飲み比べられるよう3種セットなども販売している。yoshiyukiの店頭や、グリーンファイブコーヒーの事務所(市西12南15)、両店のオンラインストアで購入できる。
鈴木さんは「西島さんの料理にインスピレーションを受け、今まで作ったことのないタイプのコーヒーも完成した」、西島さんは「コーヒー豆の生産地を伝えるより、食事との組み合わせや食材に味を例えることで、新たな好みが広がるはず」と話している。
(本田龍之介)