銀座に浦幌の森登場 デジタル森林浴
【東京】高精細立体映像を使ったデジタル森林浴空間「うららパーク銀座」が11日、都内の銀座アートホールに登場した。浦幌町の森の映像や音、木々の香りが空間を包み、参加者は都心で十勝を体感した。
浦幌のIT企業「フォレストデジタル」(辻木勇二代表取締役CEO)が、14日までの期間限定で開設した。同社は常設施設の「うららパーク浦幌」で、没入型のデジタル森林浴を提供している。
常設施設以外での実施は初。58平方メートルの部屋を使い、正面と左右の壁、天井の4面に十勝の映像を投影。森や小麦畑、ジュエリーアイスなどの風景に合わせ、鳥のさえずりや風の音、トドマツやキタコブシの香りが漂い、参加者は癒やしを感じていた。
辻木CEOは「都会にいながら自然を体験し、うららかな時間を過ごしてほしい。十勝を知り、デジタルで体験した場所を訪れるきっかけになれば」と話した。
完全予約制で、早い段階で満席となった。同社は今後、高齢者施設や病院などでサービスを提供する考え。(池谷智仁)