「幕高ありがとう!」 今年度末閉校の幕別高校で学校祭代替イベント
【幕別】今年度末で72年の歴史に幕を下ろす幕別高校(越坂直広校長、生徒20人)と、同じ校舎を使う中札内高等養護学校幕別分校(平井孝和校長、同39人)の学校祭代替イベントが11日、同校で開かれた。新型コロナウイルスの影響でさまざまな制限がある中、生徒たちは青春の一日をかみしめていた。
「ファイナルフェス みんなで思いっきり楽しもう!」をテーマに、限られた時間の中で準備を進めてきた。
ステージ発表で、幕別高の3年生は長寿番組「徹子の部屋」のパロディーを披露。男子生徒が黒柳徹子さん、マツコ・デラックスさんらの物まねで分校の生徒や教員の笑いを誘い、3年生全員でTikTokメドレーを踊って会場を盛り上げた。IKKOさんに扮(ふん)した佐藤走汰さん(18)は「イベントができただけでうれしい。みんなまとまっていたので大成功」と語った。
2017年度卒業の岩森凌さんが編集した卒業生インタビューなどを収めた閉校記念VTRも上映された。フィナーレはグラウンドで花火150発が打ち上げられ、生徒たちは「先生方ありがとう!」「幕高最高!」と感謝を口にしていた。越坂校長は「学校祭は掛け替えのない行事。何とかできて良かった。生徒たちはとても頑張り、成長の跡を見せてくれた」と話していた。(澤村真理子)