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「とかちマルシェ」最終盤、利用は好調

今月末で終了する「とかちマルシェ」。利用は好調に推移している(帯広市内のたんた家。小山田竜士撮影)

 十勝管内の飲食店などを巡る「とかちマルシェ」(9月19日~10月末)が最終盤を迎えた。割引チケットやスタンプラリーの効果もあり、飲食店の利用促進や地域を越えた回遊につながっていると評価されている。参加店は今月末の最終日に向けて、さらなる利用増に期待を寄せている。

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、帯広駅周辺に店を集める従来の形態を見送り、参加94店(新規は67店)への来店方式に変更。市内のほか9町村からも24店が参加している。5000円分の金券として利用できるプラチナチケット(3000円、限定4000セット)は早々に完売した。

 参加店は期間中、十勝産の食材を使った商品を用意。割引や特典を付ける店もある。

 スタンプラリーは地域を越えて店を回れるようにと企画。5エリアの飲食店で500円以上の飲食・購入をすると、スタンプが一つもらえる。スタンプ三つ以上で、商品券が抽選でプレゼントされる。

 スタンプラリーの応募はがきは、21日現在で308通が事務局に寄せられた。市内在住者が6割で、町村を含む5エリアの店のスタンプを押した人の割合は9割に上る。

 事務局の帯広商工会議所は「限られた日数で複数の店を回るのは難しいと考えていた。はがきの数は予想以上で、町村の店も一定数回っているように見られる」とする。

 うどんなどを提供する「たんた家」(帯広市)は多い日で約4万円分のプラチナチケットの利用があり、「マルシェ効果」を実感。9月の売り上げは前年並みに回復する見込みだ。後神一彦代表は「昨年までは店を休んでマルシェに参加することはできなかった。店舗開催になり参加しやすくなった」と語る。

 「Anna Anna」(同)はチーズのカナッペを付けたカツサンドを提供、同商品が目当ての来店客は多く一定の手応え。「そば工房ふたば」(音更町)は昨年10月比で1~2割ほど売り上げが伸びた。三井英明代表は「初めての来店客もいる。今後につながるので、ありがたい」と話している。(本田龍之介)

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