ダイイチが全従業員に「感謝金」 コロナ対応で業務負担増
ダイイチ(帯広市、鈴木達雄社長)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で業務負担が増していることから、全従業員(1907人)を対象に「特別感謝金」を支給することを決めた。同社によると、地場スーパーでは初の取り組み。
一律1万円の支給が基本だが、アルバイトやシニアアルバイト社員は5000円(週15時間未満は3000円)。全体の約9割が1万円の支給となり、今月30日に鈴木社長の手紙を同封して現金で渡す。
ダイイチでは来店者数、客単価とも前年を上回る状況で推移。特に緊急事態宣言以降は外出自粛で「巣ごもり消費」の需要が増加、4月の売り上げは14%増(21日現在)となっている。
野口一取締役販売部長は「感染防止や店内消毒の強化など心身ともに負担が増す中、日々、健康を守りながら前線で対応してくれていることに報いたい。長丁場も予想され、今後も従業員への支援は考える」としている。
同様の手当は、西友が全従業員を対象に最大1万5000円の特別一時金を、イオンも7都府県のスーパーやコンビニエンスストアなどのパート・アルバイトを対象に一律1万円の支給を発表している。
「壱号店」の営業 午後9時閉店に
ダイイチは帯広市西1南10の「壱号店」の閉店時刻(午前0時、日曜は午後10時)を、27日から当面の間、午後9時に繰り上げる。同社は「休業要請で(周辺にある)中心部飲食店の多くが閉店しているため」としている。(佐藤いづみ)