初の外国人研修生も 新得・レディースファームに7人
【新得】町立の女性専用農業体験実習施設「レディースファームスクール」の今年度入校式が17日、同施設で開かれた。初めての外国人研修生6人を含め7人が受け入れ農家での実習を中心に、3カ月半~1年の期間で農業を学ぶ。
長期研修の日本人1人と短期のミャンマー人6人が入校。式は7日に予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため校内での待機期間を経て、10日遅れの実施となった。
浜田正利町長は「これを縁に新得町と皆さんが友達になってもらいたい」と歓迎。研修生代表の中村七々花さん(18)=静岡県出身=が「若者ならではのアイデアと情報発信能力で、農業に新しい風を吹かせたい」と意欲を述べた。
ミャンマー人は同国の獣医・農業系大学を卒業した21~24歳で、人材派遣大手アルプス技研(神奈川)が高度人材として採用。研修終了後は、農家の要望に応じて同社が派遣する。ニン・ウィ・プーさん(22)は「大学では教室で農業を学んだだけ。レディースファームスクールで実際の農業を勉強したい」と話す。
同社としては、研修生の専門知識と日本語能力を生かし、単純作業ではなく、スマート農業の推進や農業家と獣医師のつなぎ役などを担える人材として派遣したい考え。同社北日本事業部の鴫原俊二副部長(とかち分室責任者)は「実務の現場で研修しながら、共に理解を深め、成長させてもらいたい」としている。(丹羽恭太)