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市職員が飲食店を応援 昼休みにテークアウトを注文

職員によるヒアリングも実施し、矢野社長(中央)が影響について話す

事業者にヒアリングも
 新型コロナウイルスの感染拡大で客足が遠のく飲食店の力になろうと、帯広市職員がテークアウトを利用して昼食を取っている。経済部発の取り組みで、今後は全庁規模に広げ、市内の企業などにも活用してもらいたい考えだ。

 市は地元企業を応援しようと、帯広商工会議所など経済団体が独自に開設したサイトをまとめたリンク集を、市のホームページで紹介している。

 情報発信に加え、市職員自ら購入して応援しようと、8日に経済部の経済企画、商業労働、観光交流の3課で始めた。15日には「はげ天本店」(西1南10)を利用し、3課の約40人が注文した。

 昼前には職員が商品を受け取る際、経営状況などについてヒアリングも実施している。この日ははげ天本店で矢野整社長に影響を聴き取った。

 予約の入っていた宴会などはほとんどがキャンセルになり、矢野社長は「お客さんは7割ほど減っている」と苦しい表情を見せた。ただ、先代の社長の名前を使った低価格の「はるちゃん天丼」を新たに作り、テークアウト用に注文を受け付けている。「お客さんのありがたみを身に染みて感じている」と話していた。

 市はヒアリング結果を今後の施策のための基礎材料とする予定。商業労働課の高木克康係長はテークアウトの取り組みについて「市役所から広げ、市内の企業などにも利用してもらいたい」と話している。

 普段は弁当を持参している職員らも企画に賛同した。天丼を注文した経済企画課の早坂俊哉さん(29)は「お店を助けられるならぜひ利用したい。温かいご飯でいつも以上に充実した昼休みになった」と話していた。(川野遼介)


◆リンク集ついて
地元企業応援サイトについて(消費者の皆様へ) -帯広市ホームページ

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