町内菓子店がロケット菓子作り販売 大樹
【大樹】洋菓子店「パティスリーナオヤヒロセ」(町東本通8)は、町内で開発が進むロケットにちなんだ菓子「ロケットラングドシャ」を10月下旬から販売している。地元店による宇宙関連の菓子はこれまでなかったため、パティシエの広瀬直也店主(43)は「来町した人に宇宙のまちのおみやげとして買ってもらえれば」と話している。
同店は1930年開業の老舗。広瀬店主は4代目でこだわりのスイーツには町内外のファンが付いている。
地元のベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST)がロケットを打ち上げる際には多くの観光客が来店。広瀬店主は「そんな人たちが喜ぶようなお菓子があれば」と4月から試作品作りを開始した。
気軽に食べられるロケット形のクッキーに決め、ロケットの形をはっきり示すため、黒色のココア生地を使ったラングドシャに。ココアの風味に合うかんきつ系のレモンチョコを挟んだ。
町の地場産業奨励事業補助金を活用し、クッキーの型のほか、愛らしいロケットや宇宙空間、大樹の町章などをデザインした菓子箱や包装を作製した。箱の内側には「大樹町から宇宙へ」と題した町の宇宙のまちづくりについての紹介文を掲載している。
広瀬店主は「自分にとって、今回の商品作りはチャレンジだった。ISTには次の挑戦となるロケットの打ち上げをぜひ成功してほしい」と話している。
5個入りで860円(税別)。今後は道の駅コスモール大樹でも販売する予定。
営業時間は午前9時~午後8時(日曜のみ午後5時まで)。問い合わせは同店(01558・6・3023)へ。(松村智裕)