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「とかち太郎」で収量1割増 川西ナガイモ作況調査

ナガイモの状態を確認する組合員ら

 帯広市川西長いも生産組合(小泉裕亮組合長)は11日、JA帯広かわにし別府事業所で、栽培に取り組むブランドナガイモ「十勝川西長いも」の作況調査を行った。新品種「とかち太郎」の作付けが始まったことで、今年産の収量は平年比で1割増になると見込んでいる。

 「とかち太郎」は1999年からJA帯広かわにしや十勝農業試験場などが収量の高位安定化を目的に、共同で開発・研究を進めた。今年から2カ年で切り替える予定で、従来品種と比べて直径が1センチほど太い。切り替え後の収量は2割増となる見通しで、増える輸出需要に対応する。

 今年産は管内9JAの264戸、550ヘクタールで栽培。秋掘りされるナガイモのうち5割ほどが「とかち太郎」に切り替わった。JA帯広かわにしでは10アール当たり収量を、平年比1割増の3864キロと見込んだ。「とかち太郎は胴回りが一回り大きかった」と評した。

 調査は年間の出荷計画に役立てるため、例年収穫を始める半月ほど前に実施している。JA帯広かわにし管内の25カ所の畑から20本ずつ掘り出したナガイモの形や重さを、生産組合の幹部らが確認した。

 収穫は11月1日から始まる予定。小泉組合長は「今年は台風や大きな雨がなく順調に生育した。『とかち太郎』は従来品種より収量がアップする手応えをつかんだ」と話していた。(中島佑斗)

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