いただきますカンパニーが特別賞 「農山漁村の宝」
内閣官房と農林水産省の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定されたいただきますカンパニー(帯広、井田芙美子代表)が、特別賞の「フレンドシップ賞」を受賞した。22日に都内の首相官邸で開かれた有識者懇談会で選ばれ、表彰された。
インバウンド(訪日外国人旅行者)に対応した農山漁村滞在型旅行(農泊)に取り組む優良事例として選定。畑ガイドによりツアー客を増加させていることや、農家の新たな所得の機会を創出したことが評価された。農業体験や食育・出前授業から海外まで対象の広さも認められた。
同社は全国でも珍しい畑ガイドツアー「農場ピクニック」を行い、近年は毎年約2000人の観光客が利用。参加者も外国人観光客の割合が年々増えている。
22日は首相官邸で開かれた交流会に井田代表と畑ガイドの坂口利久さんが出席した。井田代表は「受賞をきっかけに組織として事業をさらに発展させていきたい」と話している。
ディスカバー農山漁村の宝では、農山漁村が持つポテンシャルを引き出し、地域の活性化や所得向上に取り組む優良事例を選定。今年は全国1015件の中から32件が選ばれていた。その中から、グランプリ1件、特別賞5件を選定した。
十勝からは唯一の選定で、グランプリは栃木県茂木町のもてぎプラザが受賞した。2016年には九神ファーム(芽室)が「アクティブ賞」を受賞した。(川野遼介)
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