8月に収穫体験のひまわり農園 本別
【本別】JA本別町職員らの有志グループは8月11、12日、町西勇足196-5に「ひまわり農園」を開園する。昨年まで「ひまわり迷路」を運営していた町内の背戸田利光さんが亡くなり「本別のまちおこし行事がなくなるのは寂しい」と遺志を継ぎ、形を変えて復活させる。農園にはヒマワリのほか、亜麻、ジャガイモ、カボチャなどが植えられ、観光農園として景観と収穫体験が楽しめる2日間とする。
ひまわり迷路は、かつて17年続いた「とうもろこし3万坪迷路」終了後の2005年に始まった。昨年、主導してきた背戸田さんが亡くなり、今年の町内の同イベントは中止に。「迷路は本別の夏の風物詩であり、何とか続けたい」と同JA職員の糸納正仁さんや富川寛弘さんら有志11人が「ひまわり部会」を立ち上げ、農園を企画した。
会場となるほ場は「佐野ファーム」(佐野政利代表)が提供。有志らは当初、「迷路」を考えていたが「面積は限られているので、それならば景観と収穫も楽しめる農園に」(糸納さん)と形態を変えた。
農園には赤ヒマワリを含むヒマワリ70アール、本別でかつて栽培され、かれんな花がヒマワリと合う亜麻12アール、ジャガイモ15アール、ニンジン3アール、カボチャやエダマメも。
5月下旬から種まきを始め「無農薬・減農薬に努めて生育は順調」(富川さん)という。種などの費用は有志らで出し合った。
当日は農園の景観を楽しんでもらい、収穫体験時は作物を袋詰めするなどして格安提供する予定。
フランクフルトやポテト、飲み物といった売店なども計画中で、詳細は今後詰めていく。ひまわり部会長の糸納さんは「お客さんを出迎えられるよう、栽培管理を頑張ります」と話している。
ひまわり迷路をめぐっては、8月に背戸田さんと親交のあった帯広市広野町の農家仁田義勝さんが自身の畑で開催するほか、来夏には本別の農家前田茂雄さんが町内で復活させる計画を持つ。(木村仁根)