こども落語教室スタート 幕別 小中学生4人参加
【幕別】子ども落語家を育成する十勝初の事業「百年亭 こども落語教室」(町百年記念ホール主催)が23日、同ホール和室で始まった。管内の小・中学生4人が参加し、札幌在住の落語家笑生十八番(しょうせい・おはこ)さんから落語の基本や発声法などを学んだ。
伝統文化から表現力などを学ぶことが目的で、来年3月23日までの計10回。最終回は実際に落語を発表する。
初回は大野大誠さん(音更緑南中1年)、吉川哲平君(音更木野東小5年)、中島晏慈さん(士幌小5年)、水野大悟君(帯広豊成小3年)が参加。笑生さんは「落語はワルツ。3拍子のリズムで冒頭の文字を強く発声するとテンポが生まれる。全部叫ぶと選挙演説。嫌悪感が出る」としゃべり方のこつを説明。上手、下手を向いて役を演じる手法なども伝えた。
子どもたちは「横町に囲いができたってねぇ。へぇー」などの小噺(こばなし)を5つ教えてもらい、「基準になる第一声が大切」「姿勢は真っすぐに」などとアドバイスを受けた。
「学校で見て、落語に興味があった」と吉川君。水野君、中島さんは「楽しかった」とそれぞれ笑顔。大野さんは「思った以上に本格的でびっくりした」と話していた。
「逸材ぞろいで今後が楽しみ」と笑生さん。次回以降はそれぞれの高座名を決めて本格的に落語を学ぶ。同教室は随時見学を受け付け中。問い合わせは同ホール(0155・56・8600)へ。(松村智裕)