小型野菜 箱詰め人気 ガールズ農場が新商品
【東京】十勝ガールズ農場(帯広)が、栽培した小型野菜を装飾用に箱詰めやブーケ状にまとめた新商品「マイクロベジボックス」を開発し、都内自由が丘の生花店で店頭販売を始めた。ビー玉大のトマトや色とりどりのパプリカなど「かわいい」かつ、食べられる品が早速注目され、贈答用やブライダル向け商品として東京での販売を強化する。
小ぶりの「マイクロ野菜」は品種化されており、「大きく育てる」のが主流の野菜で、異色の存在として注目されている。十勝ガールズ農場も「通常では規格外になる野菜に新たな価値を」と発想を切り替え、今季からズッキーニやジャガイモ、ニンジンなど、15種類ほどを収穫期をずらして作付けしている。
ファッション感度が高い20~30代の女性客が多い都内自由が丘地区での販売を企画。ブーケ商品に力を入れる、駅そばの生花店「モンソーフルール」が販売に応じた。中身が透明の箱やかごにマイクロ野菜を詰め合わせた。ガールズ農場と連携する産業能率大学の学生が店先で販売し、調理法を質問する客もいる。
同農場の定番商品として確立する考えで、首都圏での販売や受注販売にも応じる。都内二子玉川の玉川高島屋S・Cと連携し、今月19、20日から月ごとに、スイートコーンやハロウィーン向けカボチャなどを定期的に販売する計画で、東京での販売機会を増やす。
同農場を運営するアグリファッショングループの橋爪恒雄社長は「競争が激しい東京での販売を続け、農場や十勝を発信したい」と話している。(原山知寿子)