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人体切断や空中浮遊も イリュージョン道具展示へ マジック博物館

コレクションに加わった「ジグザグ」(中央奥)などのイリュージョン道具と坂本館長(新井拓海撮影)

 日本初のマジック専門博物館「マジック・ミュージアム」(帯広市西2南9、坂本ビル3階、坂本和昭館長)に、本格的なイリュージョン道具が加わった。プロのステージでも使われる人体切断や空中浮遊など大掛かりな8点。4月下旬予定のグランドオープン以降に公開し、実演を交えながらマジックの魅力を伝える。

 同館は現在、グランドオープンの準備で休館中。昨年7月から9月までのセミオープン期間には、マジック道具や関連本など約3万5000点が並んだ。

 イリュージョン道具は、昨年6月に死去した砂川市のマジック愛好家吉野繁夫さんが所有していた。遺族が同館への引き取りを希望し、同11月に届いた。

 新たにコレクションとなった道具は、人間の体が宙に浮く空中浮遊や剣刺しマジック用の箱など。このうち「ジグザグ」と呼ばれる箱状の道具は、中に人が入った状態で2枚のブレードを差し込む。ブレードに挟まれた胴体部分が横にずれて観客に驚きを与える。高さ約1・8メートルの木製で、年季の入った味わいが感じられる。

 人形を置くと、代わりに本物の人間が登場する家型の箱「ドールハウス」もある。プロマジシャン・ジミー忍さん(故人)のアシスタントだったアマチュアマジシャンの坂本館長(59)には、なじみある道具ばかりだ。

 「大掛かりな道具が増えてうれしい」と話す坂本館長だが、飾る場所がないという悩みも。イリュージョン道具の他、セミオープン後には全国の愛好家からトランプなどのマジック道具約2000点も届いた。イリュージョン道具について坂本館長は「種明かしにならないよう、展示方法を考えたい」とし、夏に帯広で開く大道芸フェスティバルでも披露する考えだ。(池谷智仁)

関連写真

  • コレクションに加わった「ジグザグ」(中央)などのイリュージョン道具と坂本館長(新井拓海撮影)

    コレクションに加わった「ジグザグ」(中央)などのイリュージョン道具と坂本館長(新井拓海撮影)

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