帯広第一中の原さん特別賞 宇宙の日絵画コン
【東京】2016年「宇宙の日」記念行事全国小・中学生作文絵画コンテスト(文部科学省など主催)の中学生部門・絵画の部で、原小夏さん(帯広第一中3年)が第2席の「特別賞・宇宙政策大臣賞」に輝いた。作品は宇宙飛行士が惑星を抱え込むダイナミックなデザインを、色彩豊かに表現した。「大きな賞でとてもうれしい」と喜んでいる。
同コンテストは毛利衛さん(後志管内余市町出身)が日本人で初めて宇宙に飛び立った9月12日の「宇宙の日」にちなみ、毎年行われている。今回は「宇宙とわたし」をテーマに絵と作文を募り、全国の小・中学生から計1万3442点の応募があった。このうち絵画の部には1万1869点が寄せられ、原さんら11点の作品が入賞した。
原さんは学校で美術部に所属し、同コンテストには十勝毎日新聞の記事を読み個人的に応募した。ロケットや人工衛星、ユニークな姿の宇宙人がひしめくにぎやかな宇宙空間を、蛍光色も使ってカラフルに表現した。夏休み中に集中して制作し、「色をはみ出さずに描くのに苦労したが、たくさんの色で夢のある宇宙に仕上げた」と話す。
18日に都内の日本化学未来館で表彰式が行われ、文科省の田中正朗研究開発局長が「受賞を機に宇宙への好奇心や探究心、想像力を深めて」とあいさつ。原さんは内閣府の佐伯浩治宇宙開発戦略推進事務局審議官から、表彰状と副賞の地球儀の目録を受けた。
原さんは、十勝でも宇宙開発構想の機運が高まっていることについて「すごいと思う。ぜひ実現してほしい」とし、「これからも絵を続けたい」と目を輝かせている。(原山知寿子)