「無念」と父親 大樹で見つかった不明の鈴木さん
【大樹】大樹町幸徳周辺のヌビナイ川で2日午前に見つかった遺体は、同日午後、行方不明になっていた音更町共栄台東、会社員鈴木洋平さん(28)と確認された。広尾署によると死因は水死だった。
鈴木さんの父博志さん(60)=札幌市=は2日夜、同署がある広尾町内で報道陣に対し「遺体と対面し、亡くなったことを実感した。生きているといういちるの望みをかけて捜索を見つめていたが、息子をなくす結果になった。親としては無念」とうつろな表情で話した。
鈴木さんは8月30日午後4時ごろ、同じ会社の2人とRV(多目的レジャー車)に乗り、大樹町・歴舟川での水量調査に向かった。調査を終え、同31日午前1時40分ごろ、同町市街地に向かう途中、台風による大雨で崩落したヌビナイ橋のたもとを走行、車ごと川に転落した。同乗していた2人は自力で脱出し軽傷。鈴木さんは行方が分からなくなり、2日午前8時50分ごろ、同橋下流300メートルの川の中州で、捜索していた道警の機動隊員に発見された。