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スモモ商品飛躍 更別農高 まちマイ更別

開発に意欲を燃やす加工分会の生徒。前列左から菊池梨奈さん、池田春菜さん、後列左から石津智香さん、浦野芳絵さん、木村海知君

 スモモを使った商品開発とPRを続ける更別農業高校の加工分会。さまざまなヒット商品を生み出し、村おこしをけん引する存在だ。商品開発は試行錯誤の連続だが、生徒たちは全国の店頭に並ぶ商品づくりを目指し、まい進している。

 スモモの商品づくりは2009年に始まり、11年にスモモのコンポート(砂糖煮)を載せたデニッシュ、12年には焼きドーナツを開発。「すももドリンクヨーグルト」と合わせ、今もイベントなどに出品する定番商品に育て上げた。

 一方、13年に挑戦したもちもち食感のパン、14年のキリン形プレッツェル(焼き菓子)はともに、成型の難しさや生産性の問題などから定番化には至らなかった。

 ただ、こうした取り組みは、役場やJA、村内外の企業などを巻き込む土台に。村内で企業などによるスモモの商品開発が進み始めたのも、生徒たちの粘り強い商品開発がベースになった。

 昨年度からはスモモで培った経験を踏まえ、新たな地域資源の発掘に着手。村が生産量日本一を誇る大手亡豆を使った商品に、コンフィチュール(ジャム)を選んだのは、新たな定番商品を育てるには保存性が不可欠と考えた結果だ。

 さらに、「さらべつさんうどん」を使ったメニューで、全道コンテスト出場にも挑んだ。増田教諭は「スモモの商品化を通じて、外部とのつながりがたくさんできた。この財産を今後の活動にも生かしていきたい」と話し、生徒とともに飛躍を誓う。(山下聡実)


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