漬物シーズン控え、チロットダイコンの収穫始まる 幕別
【幕別】漬物用として人気のある「チロットダイコン」の収穫が、町千住の畑で始まった。
品種は漬物用では主流の「宮重(みやしげ)」。取り扱うJAさつない(高橋光秀組合長)では「地域の沖積土がいいのか、昔からこの地域の品は軟らかくきめが細かいと評判で、指名買いされることが多い」とする。名称は同地区の昔の地名「白人(ちろっと)」にちなんでいる。
中山昌紀さん(50)の畑では午前8時から家族ら7人が作業に当たり、土からダイコンを抜き取り、10本1束にしてまとめた。
この日だけで5000本以上は抜くという中山さんは「9月の低温の影響で例年より小ぶりだが、ここ数日晴れたので多少持ち直している」と話した。
同JAによると、漬物需要の減に伴い、チロットダイコンの作付面積も年々減っており、今年は5農家で1ヘクタールの作付け。収穫は17日にスタートし、来週まで続くという。
期間中に約5万本を収穫する予定で、市場を通じて管内のダイイチなどで販売される。(佐藤いづみ)