子育てサポートファイル「さんたっち」配布 広尾
【広尾】町は1日から、子育てサポートファイル「さんたっち」の配布を始めた。保護者が子供の発達や特徴、利用中のサービスなどを記録するもので、関係機関との効率的な情報共有に役立ててもらい、子供が適切な支援や教育、指導を受けられるようにする。
母子手帳の内容を拡充したもので、生まれてから大人になるまでの成長の様子を記録する。発達の遅れや障害などでさまざまな支援が必要となる子が増える中、保護者の要望を受けて作製した。管内では芽室町などで配布している。
医療機関の受診、運動能力や精神の発達、検診などをファイルにとじたシートに記録し、学校入学、病院受診、福祉サービス利用時などに提示して関係者に子供の特徴を正しく理解してもらう。
主に障害児を持つ家庭に向けては、保護者が病気や認知症になったり、亡くなったりして子育てできなくなることを想定したシートも用意。支援してもらえる親類、子供の加入している保険、資産なども記すことができる。
また、ファイルにはポケットも付いており、母子手帳など必要なものを入れることができる。
妊婦検診の際に渡している。既に子供がいる家庭には、希望者に配布する。町のホームページからダウンロードすることも可能。A4判28ページ。シートを継ぎ足しながら記録する。
町は「子育ての記録として有効に使ってほしい」としている。問い合わせは町保健福祉課(01558・2・0172)へ。(伊藤亮太)
◆さんたっちについて
・ひろお子育てサポートファイル「さんたっち」-広尾町ホームページ