ボランティアポイント事業スタート 広尾
【広尾】町は新年度から、「ひろおボランティアポイント事業」を始める。町内老人介護施設で施設側が指定したボランティア活動(30分~1時間半)に参加すると1ポイントを付与(上限1日2ポイント)。年間獲得ポイント数に応じて最大5000円の地域振興券と交換する。町指定の講座受講者が対象。地域貢献活動の機会を生み出すことで、支え合いのまちづくりの充実を目指す。
ボランティア活動を通じて社会参加を促す試み。出掛ける機会をつくることで、65歳以上の介護予防につなげる狙いもある。
活動場所は町特別養護老人ホーム「つつじ苑」、町養護老人ホーム「かもめ」、町生活支援ハウス「なごみ」など7カ所。介護予防教室、サロンも対象となる。各施設・教室が指定するボランティア活動を行うと1ポイント付与する。
活動内容は、介護補助などの専門的な知識・技術を要するものではなく、「話し相手」「散歩付き添い」など利用者との交流を深めるものが主体。「行ける時間に、できることを実施すること」が特徴だ。
ボランティア養成講座は「地域で社会貢献したい」との意欲があれば、誰でも参加できる。初回は5月12日午後1時半から、町老人福祉センターで開く。受講後、ポイント手帳「たくサンタま~る」を発行する。
たまったポイントは10ポイントから交換できる(1000円)。規定に達しないポイントは次年度に繰り越せる。町地域包括支援センターは「徐々にボランティアが浸透し、個人で取り組む人が増えてほしい」としている。問い合わせは同センター(01558・2・3370)へ。
ボランティアポイント事業とは別に、65歳以上の町民対象の「介護予防教室ポイント事業」もスタートする。高齢者の介護予防、健康づくりの推進が目的。「ころばぬための貯筋教室」など4つの介護予防教室に参加すると1ポイント付与。10ポイントで健康グッズと交換する。(関根弘貴)