芽室農業委員はダートラの王者、毛根・島部さん まちマイ芽室編
４代目の愛車、三菱ランサーエボリューションＸのハンドルを握る島部さん。元全日本チャンピオンから譲ってもらった車両だという
芽室町毛根北８線の畑作農家島部亨さん（５３）は島部農場代表としての顔とは別に、ダートトライアル（ダートラ）レーサーとしての顔をもつ。
ダートラは、砂利道や氷雪路などに造られた１周１・５～２キロほどのサーキットを、１台ずつ走ってタイムを競う。島部さんは道チャンピオンシリーズ最速のＮ・ＳＡ－２クラスで、２０１０年から３連覇を果たした実力の持ち主だ。
３４歳のときに友人に誘われて始まったレース歴もはや２０年。「運転がとにかく好き。いつもうまくいかないところが面白いし、仲間との出会いも楽しみ」と魅力を語る。
最近は畑を広くしたり、農業委員の仕事が増えたりと本業が忙しく、シリーズチャンピオンに必用なレース数をクリアできなくなってきた。それでも島部さんは「全日本でシードが得られる６位以内に入りたい」とまだまだ意欲的だ。妻の弘子さん（５２）も「最初のころは事故が心配だったけど、本人が楽しそうだから」と応援している。トラクターとレースカーのアクセルを交互に踏む生活はしばらく続きそうだ。（高木公平）
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