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甘いブドウの香り漂う 十勝ワインの仕込みスタート

コンテナからエレベーターコンベアに移される仕込み用ブドウ「バッカス」(13日午前9時40分ごろ、塩原真撮影)

 【池田】今年の十勝ワインの仕込み作業が18日午前、町ブドウ・ブドウ酒研究所(町清見、内藤彰彦所長)で始まった。品質の高いワイン造りを目指して今年から新たな工程としてブドウの選果作業を加えた。

 ワイン城近くの工場ではこの日午前8時半から勝井勝丸町長ら職員10人ほどで作業の安全祈願を行った。この後、産地の後志管内余市、仁木町から運ばれたバッカス、キャンベル、デラウエアの合わせて14トンの仕込み作業が始まり、ブドウの甘酸っぱい香りが周辺一面に漂った。

 選果作業は、ブドウの梗(こう)を取り除いた後の工程で、振動する台を流れるブドウの粒から未熟粒などを人手をかけて取り除く。同研究所は「選果で製造の効率は下がるが、その分、品質の高いワインができる」と話す。この作業のために、選果台の他、エレベーターコンベヤー、除梗機などの機器購入に約1000万円を投じた。

 22日からは池田町産のブドウの仕込みが加わり、10月末までの期間中に450トンのブドウを仕込む。内藤所長は「今年のブドウの生育は全道的に順調。池田産は熟成が早く、収穫は例年より1週間ほど早い。『清見』は凍害で減収となるが『山幸』『清舞』は増収が見込まれる」としている。(平野明)


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  • 選果台で未熟果などを取り除く職員(13日午前8時50分ごろ、塩原真撮影

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