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海外おみやげ宅配便、十勝初導入 帯広物産協会

とかち物産センターに設けられた「海外おみやげ宅配便」の売り場。カニやホタテの見本が並ぶ

 帯広物産協会(有塚利宣会長)は、北海道国際プラットホーム(HOP)推進協議会(会長・千葉博正札幌大教授)が昨年7月から展開する「海外おみやげ宅配便」を導入し、8日から取り扱いを始めた。同宅配便は、台湾、香港、シンガポールの観光客が道内の土産店で購入した冷蔵・冷凍食品を、自宅などに安価に配送する仕組み。全道的に土産店などで導入が進んでいるが、十勝ではこれまでなく、ようやく第1号の誕生となった。十勝への観光客増加などの効果が期待されている。

 同宅配便は、小口の冷凍・冷蔵貨物を段ボール1箱サイズから海外に輸送できるHOPのサービス「HOP1」を活用した、外国人観光客向けのサービス。ヤマト運輸が導入店から週1回集荷し、最短2日で海外の顧客宅に配達する。

 道内では札幌や函館、旭川などの土産店や宿泊施設など58店・企業(8月末現在)が既に導入し、土産品の売り上げ増などにつなげている。十勝では今年6月に同協議会が帯広市内で説明会を開いたが、反応が鈍かった。

 帯広物産協会は協会直営のとかち物産センター(JR帯広駅エスタ東館2階)でここ3年、外国人観光客の増加を実感しており、同宅配便の注文を受ける過程で観光客のニーズを把握しようと導入を決めた。

 販売するのは、帯広地方卸売市場から仕入れた2種の海産セットで、道産の毛ガニ12尾のAタイプと、毛ガニ6尾とホタテの貝柱1キロを合わせたBタイプ。宅配料は10キロ以内で香港と台湾が9720円、シンガポールが1万5120円(ともに税込み)。商品代などと合わせ、1箱3~4万円台となる。同協会で扱う土産の中でも高単価。物産センター入り口に売り場を設け、見本を置いた。同協会で受けた注文はHOP事務局が配達を手配する。

 同協会の木戸善範事務局次長は「3つの国・地域の観光客が何を望んでいるのか。会員企業に情報を提供する役割も担いたい」と期待している。

 十勝観光連盟の梶原雅仁会長は「外国人観光客が増える相乗効果を期待したい」と話す。管内では他に現在、数社が導入を検討しており、同協議会は「十勝は道内でも食料の一大生産地。導入店が増えてほしい」としている。(山岡瑠美子)


◆海外おみやげ宅配便について
海外おみやげ宅配便のご案内(PDFファイル)-国土交通省 北海道開発局
海外おみやげ宅配便 導入店舗一覧(PDFファイル)-国土交通省 北海道開発局
海外おみやげ宅配便 各種資料-国土交通省 北海道開発局

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