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足寄の「すし太郎」地元ゴーダチーズの刺し身提供

提供しているゴーダチーズの刺し身と星川さん

 【足寄】町内のすし店「すし太郎」(町南2条4、星川敏信さん経営)で、JAあしょろ(新津賀庸組合長)が新たに営業を始めたあしょろチーズ工房(道の駅足寄湖)のゴーダチーズを刺し身として提供し、話題を呼んでいる。魚介類の刺し身と同様、わさびじょうゆで食べるユニークなメニューで、星川さん(62)は「新たにスタートを切った工房を、町民として応援したい」と話している。

 同工房は11日オープンした。ゴーダチーズは、1カ月熟成させたもので、軟らかくまろやかな味わいが特徴。そのまま食べたり、熱で溶かして料理の具材にしたりしてもおいしいが、星川さんはすし店ならではの食べ方を開発した。

 仕入れたゴーダチーズを常温で1日空気に触れさせ、さらに軟らかくするのが“星川流”。これまで多くの種類のチーズを食べてきた星川さんならではの工夫だ。硬かったチーズは、指で押すとゆっくり形が戻る程度の軟らかさになる。

 厚さ5ミリ程度のスライス状に切り、刺し身のつまもあしらい、見た目はまさに刺し身。ハマチやアボカドのような食感で、「くせがなく、刺し身にするには最高のチーズ」と星川さん。1皿500円で提供しており、多い日は10皿も注文が入る。客からは「チーズとわさびは意外に合う」と好評で、チーズの販売場所の問い合わせもあるなど反応は上々だ。

 星川さんはこれまでも、町特産で北海道遺産のラワンぶきのキムチ漬けを開発し、「あしょろ漬」のブランドで販売するなど、地域の特産のPRに力を入れている。同店はミシュランガイド北海道2012特別版に掲載され、町内だけではなく、道内外の客も多い。

 星川さんは「JAがいいチーズを作ってくれた。足寄のPRと消費拡大につながれば」と話している。

 JAあしょろは「応援してくれるのはとてもありがたいこと」(販売促進課)と、新感覚メニューの登場を喜んでいる。同店への問い合わせは0156・25・3190。(鈴木裕之) 


◆足寄 すし太郎について
営業時間や店舗地図など-すし太郎公式ホームページ

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