国際農業機械展が開幕 過去最多119社・団体
「第33回国際農業機械展in帯広」が10日、帯広市の北愛国交流広場を会場に開幕した。国内外から過去最多の119社・団体が出展、技術の粋を集めた最新の農機約2000点が並び、雨の中でも初日から多くの農業関係者らが詰め掛けた。最終日の14日までで20万人の来場者を見込み、農業の未来を感じさせる展示を繰り広げる。
同展はホクレン、北海道農業機械工業会、十勝農業機械協議会の主催。テーマは「次世代農業へ新たなる挑戦」。海外からの出展も韓国、中国、イタリア、ドイツ、フランスの5カ国と過去最多になった。
4年に一度開催しているが、前回(2010年)が国内の口蹄(こうてい)疫発生で1年延期され、翌11年は東日本大震災で中止となったため、8年ぶりの開催となる。
会場には農地の大規模化に対応した大型農機や、ICT(情報通信技術)を詰め込んだ最新鋭のトラクターなどが所狭しと並び、来場者の目を引いた。士幌町から訪れた畑作農家の服部秀樹さん(38)は「GPS(全地球測位システム)など情報技術は間違いなくこれからの主流。8年ぶりなのでとても楽しみ」と目を輝かせた。
十勝の食と観光をテーマにした「フードバレーとかち食彩祭2014」(実行委員会主催、14日まで)も同時開幕。十勝の食材を使った多彩な飲食メニューの提供や販売など40店が出店し、行列ができた。
午前10時からの開会式には吉川貴盛農林水産副大臣、高橋はるみ道知事も出席。十勝の開拓期を支えたばん馬、最新トラクター8台、無人のロボットトラクターによる、農業の過去・現在・未来を体感するパレードが行われた。
開催委員会の有塚利宣会長は「道内、全国、海外からも多くのお客さまが訪れてくれた。日本の最高技術のオリンピックとも言える。素晴らしい日本の知恵と技を見てもらえれば」と歓迎した。来賓として吉川副大臣、高橋知事、ホクレンの佐藤俊彰会長、開催地の米沢則寿帯広市長もあいさつした。
出展社を代表して日本ニューホランド(札幌)の後藤勝造営業副本部長が「十勝から世界に向けて発信したい」と決意表明した。引き続き、中川郁子、清水誠一両衆院議員も加えて11人でテープカットが行われた。(眞尾敦)
台風で一時中止の可能性も
「第33回国際農業機械展in帯広」の開催委員会(有塚利宣会長)は9日、台風8号の接近に伴い、平均風速が10メートルを超えると予想される場合は、その日の開催を中止することを決めた。会場内のテントが風で壊れるなどして、来場者の安全を確保できない可能性があるため。
現在のところ、台風8号が十勝に最接近するのは11日夜から12日にかけてとみられている。
◆特集 国際農業機械展について
・第33回国際農業機械展in帯広-十勝毎日新聞電子版
・十勝毎日新聞 国際農機展特集号-十勝毎日新聞電子版
・未来への挑戦~最新技術が拓く世界一覧-十勝毎日新聞電子版
・8年越しの思い~国際農機展インタビュー一覧-十勝毎日新聞電子版
・国際農業機械展関連記事-十勝毎日新聞電子版
◆国際農業機械展について
・第33回国際農業機械展in帯広-公式ホームページ
・出展社紹介-第33回国際農業機械展in帯広ホームページ
・交通アクセス-第33回国際農業機械展in帯広ホームページ
◆同時開催フードバレーとかち 食彩祭 2014について
・フードバレーとかち食彩祭2014-公式ホームページ
・出展社一覧-フードバレーとかち食彩祭2014ホームページ
・出展社一覧(PDFファイル)-フードバレーとかち食彩祭2014ホームページ
・国際農業機械展in帯広-フードバレーとかち食彩祭2014-帯広市ホームページ
・10日から食彩祭 十勝食材ふんだんに-十勝毎日新聞電子版(2014/07/05)
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