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エゾバイツブ続々水揚げ 広尾

次々と水揚げされるエゾバイツブ(10日午前6時50分ごろ、十勝港)

 【広尾】全国有数の水揚げを誇る広尾のエゾバイツブ漁が始まった。序盤は量は前年並み。大きさや価格はいずれも例年を上回り、漁業者は資源維持・管理の成果を実感しながら豊漁への期待感を高めている。

 北海道、東北に生息する小型のツブ貝・エゾバイツブは、広尾漁協エゾバイツブ篭(かご)漁業部会(関下啓史郎部会長)が2009年から資源維持・管理に取り組んでいる。漁の共同経営化や自主禁漁区の設定、卵塊放流を継続し、近年の水揚げ量は90トン台となり、昨年は120トンまで伸びている。

 今年は9日に同部会所属の7隻が操業。10日は前年並みの1・4トンを十勝港に水揚げした。同部会によると、1キロ当たりの個数は例年の50個から40個となり、個体の大きさは例年の1・3倍に。価格も1キロ当たり930~1000円と前年より250~315円高い値を付けた。

 関下部会長は「上々の滑り出し」と話している。漁は9月末までの予定。
(関根弘貴)


◆広尾町エゾバイツブについて
「エゾバイツブ貝繁殖の解明進む 広尾」-十勝毎日新聞電子版(2013/04/19)
「採卵用エゾバイツブ採取  広尾」-十勝毎日新聞電子版(2013/06/19)
「資源確保へエゾバイツブ卵塊放流 広尾」-十勝毎日新聞電子版(2013/08/04)
「エゾバイツブカレー、ふるさと給食に 広尾」-十勝毎日新聞電子版(2014/06/13)

関連写真

  • 続々と水揚げされているエゾバイツブ(10日午前6時50分ごろ、十勝港)

    続々と水揚げされているエゾバイツブ(10日午前6時50分ごろ、十勝港)

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