菜の花が見頃 帯広のとやま農場
帯広市美栄町の「とやま農場」(外山隆祥代表)で、ナタネ油の原料になる菜の花が満開だ。気温が高く天候に恵まれた今年は例年に比べて2週間ほど早く咲き、6月中旬まで楽しめるという。青空の下、目にまばゆい「黄色のじゅうたん」が広がっている。
同農場は輪作用作物として、長年ナタネやヒマワリなどを栽培している。今年のナタネは3・2ヘクタール(縦540メートル、横60メートル)の畑で栽培。景色を楽しんでもらおうと道路脇の農場の一角に、高さ3メートル、横幅3メートルの鉄製の足場を組んだ「眺望台」を設置した。
畑は道道清水大樹線沿いからも見ることができ、花に目を奪われ道路脇に停車して写真を撮るドライバーの姿も。隆祥さんの母聖子さん(55)は「この時期だけの景観。伝染病予防のため、畑の中には入らず楽しんで」と話している。
花畑は今月中にもミツバチの巣箱が置かれ、花の蜜の採取が始まる予定。ナタネは、8月上旬ごろに収穫され、食用油として加工される。(金野和彦)