羊の毛刈り体験 帯畜大新入生
【音更】帯広畜産大学(長澤秀行学長)の新入生を対象とした羊の毛刈り実習が14日、町駒場の家畜改良センター十勝牧場で始まった。学生たちは初めての体験に緊張しながらも、動物のぬくもりを感じながらバリカンを操った。
同実習は実践的な授業を通じた学生の育成を狙いに、10年以上前から同牧場で実施。今年度は新入生256人(共同獣医学課程、畜産科学課程)が23日まで6回に分けて臨む。
初日は共同獣医学課程の学生42人が6グループに分かれて参加した。実習に使うのは、生後約1年で一頭60~70キロのサフォーク種。初めに同牧場職員が手本を見せ、「(羊の)皮を伸ばしながら丁寧に」とアドバイス。学生たちは羊が暴れないよう横に寝かせるなどして、胸や腹部、背中などの毛を刈り取った。
能瀬絵菜さん(19)=兵庫県出身=は「少し怖かった。バリカンの振動が大きくて、思うようにできなかったが、忘れられない体験」と話していた。(高津祐也)