映画公開記念「大エゾノー祭」盛況 ホクレンなど東京で開催
【東京】十勝を舞台にした荒川弘さんの人気漫画「銀の匙(さじ) Silver Spoon」の実写映画公開(7日)を記念した道内酪農PRイベント「大エゾノー祭~北海道酪農のすべて」が8、9の両日、東京ミッドタウンで開かれた。映画と酪農の紹介パネルが並び、道産牛乳・乳製品を提供する「ミルクランド北海道カフェ」なども盛況だった。
映画の製作委員会が主催し、ホクレン(札幌)が道産牛乳・乳製品需要拡大事業(ミルクランド北海道キャンペーン)の一環で共催。会場内には北海道酪農就農担い手コーナーも設けられ、湯浅征寿さん(新得)、宮下弘子さん(鹿追)ら道内酪農家が自らの生活や仕事などを来場者に説明した。実物大の模擬牛による搾乳の疑似体験も子供たちに人気だった。
カフェでは十勝産牛乳の他、十勝トテッポ工房(帯広)の「蝦夷農チイズケーキ」、リバティヒル広瀬牧場ウエモンズハート(同)のアイスクリーム、共働学舎新得農場のラクレットも販売。埼玉県在住のデザイナー佐藤南美さん(24)は「『銀の匙』が好きで、映画も面白かった。十勝に行ってみたい」と話した。
映画の衣装や小道具、台本なども展示され、初日は御影アキ役の広瀬アリスさんが登場し、「空気のきれいな十勝ですがすがしく撮影できた」と語った。ロケが行われた広瀬牧場の広瀬文彦代表もトークに加わり「酪農のとてもリアルな映画。牛を心からかわいがるとお返しがくる」“酪農談議”で盛り上がった。(岩城由彦)