きょう大寒、管内冷え込み厳しく 糠平湖に「キノコ氷」
暦の上では1年で最も寒くなる「大寒」の20日、十勝地方は上空に入った寒気と、夜間に晴れて地表の熱が奪われる放射冷却現象が強まり、朝方にかけて冷え込んだ。今季一番の冷え込みになった上士幌町ぬかびら源泉郷は、最低気温が氷点下23・4度まで下がり、糠平湖には冬の風物詩となる「キノコ氷」もお目見えした。
帯広測候所によると、各地の最低気温は陸別の同25・3度が最も低く、ぬかびら源泉郷、大樹と音更町駒場(いずれも同20・9度)、中札内村上札内(同20・2度)の5地点で同20度以下になった。
管内全19観測地点で平年を下回り、更別(同19・8度)、鹿追(同19・1度)、新得(同18・2度)では今季一番の寒さに。帯広は平年を2・3度下回る同16・4度まで下がった。
結氷で水位が下がった糠平湖では、湖底の切り株がてっぺんに氷を載せた状態で湖上にいくつも顔を出している。厳寒期ならではの光景が広がり、ワカサギ釣りやタウシュベツ橋りょうを見学に訪れる人らの目を楽しませている。
低気圧が接近する21日は曇りがちになるため、寒さは小休止しそうだが、その後は再び平年並みで推移しそう。(杉原尚勝)