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今年も被災地にジャガイモ 幕別の遠藤信志さん

たくさんの礼状や写真が届き、来年の支援継続を誓う遠藤さん

 【幕別】町大豊で農業を営む遠藤信志さん(71)は昨年に続き、亡き父信明さんの故郷福島県飯舘村をはじめとする被災地にジャガイモ計1トンをプレゼントした。現地から届いた礼状や写真を手に、遠藤さんは「来年はイモをトラックに積んで自分で直接運び、被災地の人たちと交流したい」と話している。

 遠藤さんの父は12歳まで飯舘村大倉で過ごした後、幕別町軍岡に入植、12年間農家で働いた後、独立して現在地で農業を始めた。37年ほど前に60歳で死去したが、現在も親類が南相馬や鹿島に数多くいる。

 遠藤さん自身も3年前まで定期的に福島県へ足を運んでおり、東日本大震災後、何か自分にできないか考え、昨年初めて被災地の役場に電話をするなどプレゼントのため奔走した。

 贈った先は昨年と同じ。今回は自家栽培する「とうや」を、福島市飯野町の飯舘村住民の避難所に400キロ、親類がいる南相馬市の学校給食センターに600キロを9月上旬にそれぞれ贈り、飯舘からは10月16日、南相馬からは11月26日に礼状などが届いた。

 学校給食はカレーで食べたことが書かれ、子供からは「北海道の野菜は安全でおいしい」といった言葉が寄せられた。飯舘では高齢者の笑顔の写真などが添付されていた。

 十勝民謡友の会連合会の会長も務める遠藤さんは「福島の復興はまだしばらくかかるのではないか。来年はフェリーなどでイモを自分で運び、民謡などで現地の人と交流し、少しでも元気を与えたい」と話している。(佐藤いづみ)

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