実り体感 幕別・途別小で稲刈り
【幕別】途別小学校(清水弘校長、児童26人)で4日、伝統の稲刈りが行われた。晴天に恵まれ、子どもたちは収穫を通じて秋の実りを感じていた。
途別地区では1986年に水田が消えて以来、同校が地域の歴史を残そうと引き継ぎ、毎年活動している。
この日は地域住民約30人が協力し、午前10時半過ぎから約0.7アールの田んぼに入ってもち米「きたゆきもち」を収穫。例年60キロほど収穫できる米も、今年は穂を付ける6月末に雨や低温が続いたため、元稲作農家の横山武さん(82)は「取れるのは5キロほどではないか」と推測する。
それでも子どもたちは笑顔で稲刈りやわらで縛って乾燥させる作業を行った。山口美月さん(6年)は「地域の人と一緒に稲刈りができてうれしかった」と最後の稲刈りを楽しんでいた。収穫した米は12月の餅つき集会で地域の人たちと味わう予定。(牧内奏)