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ウニ漁ようやく 広尾、台風影響不安も

水揚げの後、漁業者によって選別されるウニ(4日午前10時15分)

【広尾】広尾の冬の風物詩、ウニ漁が4日始まった。いてつく寒さの中、ダイバーが海に潜ってウニを取り、町内の音調津漁港に水揚げしている。

 エゾバフンウニの漁は早ければ12月から始まるが、今季は海がしけ続きで開始が遅れた。

 午前8時ごろからダイバー6人が潜り、同9時すぎに水揚げ。作業所で待ち受けた漁業者10人ほどが大きさによって選別した。漁業者によると、昨年の台風の影響でウニの数は少なく、質も低下している。

 広尾漁協では資源を守るため、5センチ以下のウニを海に戻している。これに加えて今季から、5センチには満たない4センチ以上の養殖も試験的に行い、上質なウニの出荷を試みる。

 広尾漁協うに部会の笠置克美部会長は「台風の影響が今後の漁に出ることが一番心配。養殖の取り組みで広尾のウニをブランド化できたら」としている。漁は春まで行われる。(伊藤亮太)

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