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災害ボランティア養成へ、市社協が初の講座

市内の避難場所や危険な場所を地図に落とし、地域の防災について考える受講者

 災害時における災害ボランティアセンターの設置・運営を目指す帯広市社会福祉協議会(社協、畑中三岐子会長)は、これに向けた取り組みとして22日、初の災害ボランティア養成講座を市グリーンプラザで開いた。災害時に自分でできることを考えるきっかけづくりに-と企画。受講者約30人が災害時の行動について話し合ったり、地図を用いた災害図上訓練(DIG)に取り組んだ。

 同社協は同センターの設置・運営に向けてマニュアル作りを進めており、これに先立ち、広く災害ボランティアに興味関心を持ってもらうことを目的に養成講座を開いた。講座は来年度も継続して開く予定という。
 災害ボランティアは、災害時に自助・共助に自ら率先して動ける人。この日は帯広NPO28サポートセンターの千葉養子理事長を講師に迎え、受講者は3つのテーブルごとに班をつくって受講した。

 初めに、震度6強の地震が発生したとの想定で、それぞれ1分後や3時間後、避難所に行く前の行動などを付箋に書き出し、模造紙に貼って班ごとに発表した。

 続いて、地図を使って災害対策を考えるDIGに取り組み、受講者はビニールシートを敷いた帯広の地図の上に、公園や、学校などの避難場所の他、川などの災害時に危険な場所をそれぞれマーク。次に自分の所在地や、高齢者や妊婦、子どもの多そうな地域にシールを貼り、最寄りの避難場所への経路などを互いに確認し合った。

 受講者の1人で、市内で地域交流サロン「豊成サロンさくら」を運営する田中恵美子さん(69)は「もしサロンの途中で地震があったら、真っ先に参加者を守らなければならない。とても参考になった」と感想を話した。

 同社協は「今後、講座などを通じてボランティアへの関心を高め、もしもの場合に備えたい」としている。(大木祐介)

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