新米の季節到来 道産「ゆめぴりか」5キロ税込み4800円台 昨年から約1割高
【音更】道産米にも新米の季節が到来した。音更町内のJA木野系列のスーパー「ハピオ」は12日から、道産「ゆめぴりか」の新米を店頭に並べた。価格は昨年より1割ほど上がったものの、5キロで4838円と4000円台に収まった。
同店では、仕入価格の上昇分をそのまま転嫁し、昨年の新米に比べ400円高い価格設定にした。新米コーナーは設置せず、24年産と25年産を入れ替える形で静かに販売を開始。それでも午前10時の開店から10分ほどたつと、早速売り場で新米を手に取る来店客の姿が見られた。
町内の宮腰文子さん(91)は、普段からゆめぴりかを愛用。「新米を楽しみにしていた。おいしく食べたい」と笑顔を見せる。
猛暑の影響で新米の出来栄えが心配されたが、同店の日配・食品部門の津山真吾主任は「暑さや水不足の影響は軽微で、品質は良好だった。今後の売れ行きに注目したい」と話す。価格も一時は、1キロ当たり1000円を超える可能性があったため、現在の価格に安堵(あんど)する。発注に応じて毎日、入荷するため、品切れの心配はないという。
ホクレンの卸売価格は一定のため、管内スーパーなどでもゆめぴりかの新米価格は、極端な高値とならない見通しだ。(月森七海)