更別農業高のほ場管理にドローン活用開始 デントコーン畑に農薬散布
【更別】更別農業高校(室伏諭校長)は今年度から、自校のほ場管理にドローンを活用している。6月に入り、飼料用トウモロコシの畑にドローンで農薬を散布した。(近藤周)
同校は昨年度から文部科学省の高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)に採択され、今年度は継続2年目。人手不足の中、加速化するデジタル技術を活用したスマート農業を学んでもらおうと、ドローンを活用したほ場管理を始めた。
6月13日に同校の飼料用トウモロコシ畑でドローンによる農薬散布が行われた。ドローン事業を手掛ける小杉商店(池田)が授業に協力。農業科の生徒たちは最初に農薬散布ドローンの特徴やドローンによる防除のメリット・デメリット、航空法などを学んだ後、ほ場で空中散布を見学した。
ドローンは畑の上空を高度2メートル、時速20キロで飛びながら農薬を散布。1ヘクタールの散布を10分程度で終えた。
仲本太陽さん(農業科2年)は「20キロはかなり早い。雨が降った後はトラクターが畑に入れないので、空から散布できるドローンでの作業に改めてメリットを感じた」と話していた。
原義幸教諭は「次世代の農業者を目指す生徒たちのドローンへの関心は高い。今後もドローンの活用を広げていければ」と意気込む。