「独身証明書」の広域交付開始 管内初、婚活で求められる場合も 音更
【音更】音更町は26日、住民サービス向上の一環として、独身証明書の広域交付を開始する。町民生活部町民課によると、同証明書の広域交付は十勝管内では初めて。
同証明書は民法第732条(重婚の禁止)に抵触しない独身を証明する。結婚情報サービスや結婚相談業者を利用する際に提出を求められることがある。
従前は本籍地以外での交付は認められていなかったが、今年3月の法務省の事務連絡によって本籍地以外でも交付ができるようになり、音更では本籍地ではない在住地以外の自治体での広域交付を実施することにした(外国人は不可)。
申請書に住所、氏名、生年月日、本籍、筆頭者氏名を記入し、町役場や木野支所の窓口に提出する。交付料は1枚300円。本人確認などは昨年3月の改正戸籍法の施行に伴い、全国で利用できるようになった戸籍情報システムで行う。
独身証明書はA4判で、複写すると「複写」の文字が用紙に浮かび上がるようになっている他、町章のすかしが2カ所に入れてある。氏名、生年月日、本籍地、公布年月日などが印刷してある。
独身証明書の交付は道内では札幌市で行われている。十勝管内でも複数の自治体で交付する動きがあるが、広域交付は音更のみ。(内形勝也)