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元五輪選手の家庭の味を ラグビー桑井さんの母が軽食喫茶

地域の「憩いの場」を目指して店を運営する桑井典子さん(右)と川尻節子さん

 【幕別】幕別町忠類地区で、ラグビー・リーグワン審判員の桑井亜乃さんの母典子さん(70)が、おにぎり中心の軽食喫茶店「Ano屋ン家(あのやんち)」を営業している。目指すは「地域住民のたまり場」。典子さんは「住民が気軽に集まり、会話や編み物などを楽しめる店にしたい」と意気込んでいる。(吉原慧)

 忠類栄町の店舗は、典子さんの実家。2階建てで1階が喫茶店のスペース。店の壁一面に、亜乃さんがオリンピックの舞台で袖を通した日本代表のユニホームや審判員の制服、亜乃さんの活躍を伝える新聞記事の切り抜きが張られている。典子さんの両親が長年収集したものだ。

 典子さんの両親が他界し、2023年に実家の住宅が空き家になった際、「亜乃の足跡をここに残したい」と考えた。「忠類市街の住民に、だんらんができる場所を提供したい」との思いもあり、カフェ開店を決意した。

 亜乃さんの援助を受けて壁紙や床を張り直し、昨年11月23日にオープン、いとこの川尻節子さん(68)と一緒に店を切り盛りしている。

 前職が小学校教員という典子さんは料理人の経験がなく、調理が簡単な「おにぎりセット」(750円)のみで営業をスタート。当初は地域限定の飲食店として、近隣住民のみにオープンを周知した。

 セットはおにぎり2個、生野菜サラダ、自家製の漬物などの小鉢、みそ汁、ドリンクの5品。おにぎりの具は家庭の味という南蛮みその他、カツオマヨネーズ、サケなどが日替わりで登場する。現在、カレーライスやシフォンケーキの調理にも挑戦中だ。

 典子さんは「2人でやっているのでメニューを増やすことはできないが、地域住民の憩いの場として愛され、長居できる店にしたい」と話している。

 ランチ営業は午前11時~午後2時半。飲料は午後6時まで。仕事終わりにだんらんできるよう、金・土曜は午後9時まで営業し、酒類を提供する。宴会にも対応し、メニューは利用者の予算に合わせて提供する。火曜定休。問い合わせは同店(070・9165・1784)へ。


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