ユリ根カレーでナウマンゾウの化石を学ぶ 幕別忠類
【幕別】幕別町教育委員会は3月30日、町内の忠類ナウマン象記念館で、特産のユリ根のカレーライスを使ってナウマンゾウの歴史を学ぶユニークな講座を開いた。
ユリ根と忠類ナウマンゾウは忠類地区の代表的な“名物”。二つを「おいしく、楽しく」学んでもらおうと企画し、11人が参加した。
町教委の添田雄二学芸員が忠類ナウマンゾウの歴史を説明。昨年のリニューアルで設けられたユリ根コーナーをJA忠類青年部の赤坂勇介さん(37)が案内し、お薦めのユリ根料理を紹介した。
後半は「純白ゆり根カレー」を使い、ナウマンゾウが化石になった経緯を再現。真っ白なユリ根をナウマンゾウの骨、カレーのルーを川の水に見立て、ナウマンゾウの死体が洪水で運ばれる様子を学んだ。最後にカレーライスを味わい、終了した。
中札内村から母親と訪れた上札内小5年の細江陸人さん(11)は「ナウマン象に興味があった。カレーは少し辛かったけれど、おいしかった」と笑顔。添田学芸員は「これからも楽しみながら学べる体験を続けたい」と話していた。(青柳梨恵通信員)