清水高から国立大に4人進学、10年ぶり 「進学チャレンジ生」制度を活用
【清水】この春、清水高校(増田康広校長)を巣立つ生徒4人が国立大学に合格した。同校で4人以上の国公立大合格者が出るのは2015年以来10年ぶり。(那須野唯通信員)
森本颯太さんと長谷川慶治さんが室蘭工業大学理工学部、大谷空さんが北海道教育大学旭川校、中野匠さんが北見工業大学工学部に合格した。
長谷川さんは「1年生の頃からこつこつと継続して勉強したことが力になった。将来は研究職に就くか、大学教員になりたいと考えている。触媒分野や大学院で必要な英語も学びたい」、中野さんは「母と姉が医療従事者で、間接的にでも力になりたいと思い、医療工学を学ぼうと考えた。将来は医療機械の製造業に就きたい」と意気込む。
森本さんと大谷さんは清水高の教諭らから受けた影響についても話し、森本さんは「勉強が楽しく思えたのは先生方のおかげ。将来は自動車やロケットなど機械系の技術を開発したい」、大谷さんは「先生の影響などもあって数学が楽しくなり、高校で数学を教える教師になりたいと教育大を目指した。数学をより専門的に学び、生徒に良い授業ができるよう接し方、教え方を身に付けたい」と語った。
4人は難関校を目指す生徒をサポートする校内の「進学チャレンジ生」の制度を2年生から活用しており、「検定料や模試の受験料の全額補助があり、ありがたかった」と口をそろえる。
4人の担任である小澤亨太教諭は「生徒のやる気に火が付くよう心掛け、自走できるようなアプローチを行えたと思う。みんな朝早く来て、放課後ギリギリまで残って勉強していた」と努力をたたえた。