地域医療支える決意胸に 帯高看で卒業式
帯広高等看護学院(佐澤陽学院長)の卒業式が4日、帯広市内の同学院で開かれた。在校生や保護者、恩師らが見守る中、第53期生47人が決意を胸に学びやを巣立った。
地域・在宅看護のカリキュラムが新たに加わってから最初の卒業生。地域で暮らす高齢者や障害者の自宅、介護福祉施設などで実習を重ねてきた。答辞で小川琴音さん(21)は「3年間育ててきた自身の看護観を胸に、患者にとって良い看護とは何か、悩み考え学び続けていく。十勝の医療を支える看護者として、患者の命と暮らしを守り、希望を大切にし続けられる存在でありたい」と述べた。
一人一人に卒業証書を手渡した佐澤学院長は「一生懸命頑張っているといろんな人がいろんなチャンスをくれる。日々の仕事の中で浮かんだ疑問はその日のうちに調べ、知識や技量を高め、看護のスペシャリストへと成長してほしい」と言葉を贈った。送辞では2年の磯智也さん(20)が「先輩方が受け継いできた理念、姿勢を大切に日々精進していく」とあいさつした。
卒業生は十勝管内の医療機関に就職するほか、保健師や助産師を目指し、管外の専門学校などに進学する。(高井翔太)
地域医療支える決意胸に 帯高看で卒業式