十勝産野菜を空港で直売、幕別清陵高が卸売会社と連携 4日開催
農産物卸売の「とかち野菜急便」(帯広市、村井正浩社長)は4日、幕別清陵高の生徒らと連携し、とかち帯広空港で十勝産農産物の直売イベント「空港マルシェ」を開催する。メンバーは「十勝の玄関口で、生産者のこだわりや野菜の魅力を多くの人に伝えたい」と張り切っている。
同社は長く外資系企業などに勤めていた村井氏が「食材豊かな十勝・北海道の食品を全国、世界に発信したい」と昨年設立。大手飲食チェーン「ゼットン」(東京)などへ主に十勝産の農産物を卸している。
幕別清陵高では、探究授業「地域連携マイプロジェクト」を展開しており、村井氏はそのチームの一つ「とかちの食材の直送・直売ビジネス体験」(2年生9人)の活動を昨年から支援してきた。
空港マルシェはその活動の一環で、「道外の人に十勝の野菜の良さを効果的に知ってもらいたい」と初めて企画した。村井氏のサポートで生徒が同空港を運営する北海道エアポート(HAP)側へ企画のプレゼンテーションをしたり、農業者を訪問したりして、仕入れ交渉や売価の設定など準備を進めてきた。
マルシェは2階搭乗口前で午前9時~午後3時に開催。生徒が店頭に立ち、北王農林や小笠原農園(いずれも幕別)や、夢想農園(士幌)、とかち井上農場(帯広)の協力を受け、スイートコーンや白カブ、トマト、二冬越え熟成メークインなどを数量限定で販売する。
メンバーの丸山七友海さん(16)と神谷瑠七さん(17)は「単に販売するだけではなく、生産者の皆さんの生産に対するこだわりや、野菜の特徴などを説明できるよう学習を重ねてきたので頑張りたい」と話している。(佐藤いづみ)