「十勝川西長いも」の植え付け盛況
JA帯広かわにしやJAめむろなど管内10JAで生産する「十勝川西長いも」の植え付け作業がピークを迎えている。各栽培農家が播種(はしゅ)用機械を操作して畑に種イモを植えている。
きめ細かで粘りのある肉質が特徴で、国内外で評価されている十勝川西長いも。今年は255戸が前年並みの約530ヘクタールで栽培する見通し。秋と春に分けて掘り出し、通年で出荷する。
帯広市基松町の増地学さん(35)は、3・6ヘクタールで栽培。8日から家族やパート4人で作業を始め、播種用機械1台を使って植え付けている。14日午前は快晴の下、時速640メートルほどのゆったりとした速度で走る機械に増地さんらが乗り込み、美しい山々を望みながら17センチ間隔で種イモを植えていった。
気温が高かった昨年は例年より収穫量は多かったものの、「中身は少し水気があった」と増地さん。「今年は適度に暖かく雨も降ってもらい、より良い品質のナガイモがたくさん育ってくれればうれしい」と話していた。(山田夏航)