ヨーカドー帯広店「6月30日閉店」正式発表
イトーヨーカ堂(東京)は1日、イトーヨーカドー帯広店(市稲田町南8線)を6月30日をもって閉店すると正式に公表した。帯広進出から約半世紀。笠井哲郎店長は「お客さまには感謝しかない。最終日まで従業員一丸でしっかり営業したい」と話している。
同社は業績不振が続き、親会社のセブン&アイ・ホールディングス(東京)主導で、衣料からの撤退や店舗の首都圏集中化などを進めている。帯広店閉店もその一環とされ、昨年9月に方針が表面化していた。同店は1975年、市西3南9に道内初進出。現店舗は土地を所有する日本甜菜製糖(同)が建設し、98年に移転している。
この日、入り口各所に掲示された張り紙の前で立ち止まる客も少なくなかった。市内の自営業男性(70)は「残念だが、別の形で店は続くと思うので利用し続ける」とした。同店には昨年9月以降、「閉店しないで」などの声が紙ベースだけで数十件寄せられているという。閉店セールの実施時期などは未定。
同店の従業員はヨーカ堂の直営部分だけで約150人いるとし、今後、関係機関と連携して雇用対応を本格的に進める考え。同社の撤退後、食品売り場には資本・業務提携関係にあるダイイチ(帯広市)が出店する意向を示している。(佐藤いづみ)
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