無印良品ハピオ木野がオープン 初日から大盛況
【音更】生活雑貨ブランド「無印良品 ハピオ木野」が8日、音更町木野大通西7にオープンした。シンプルなデザインと品質の良さで幅広い年代に支持される同ブランド。十勝初、道東では20年ぶりとなる人気店の出店に、初日から多くの人が訪れた。(児玉未知佳、内形勝也)
無印良品ハピオ木野がオープン 初日から大盛況
店舗は鉄骨造り平屋建て1740平方メートル。食品スーパー「ハピオ」の北隣に位置し、土地、建物ともJA木野(黒田浩光組合長)が所有。運営は国内で532店舗を展開する良品計画(東京)で、道東では2003年閉店の釧路店以来。
初日は午前10時の開店前から約350人が列をつくった。午前7時から並んだ帯広市内の会社員木村束彩(たばさ)さん(23)は「わざわざ札幌に買いに行くぐらい無印が好きで、オープンをずっと楽しみにしていた。今日は休みを取って並んだ」と笑顔を見せた。
販売商品は大きく「衣服」「生活」「食品」の3部門に分かれ、ベッドなどの大型家具やスキンケア類、キッチン、トラベル用品なども含め約3000品目が並ぶ。食品部門では、菓子類やレトルト食品の他、総菜系の冷凍食品なども販売。キンパなどの人気商品を目当てに来店した人もいれば、各コーナーをゆっくりと見て回る客もいて、それぞれ買い物を楽しんでいた。
同社は「日常の基本を支える」商品を幅広く取りそろえるが、店頭で扱う商品は近隣施設とのバランスをみて展開。特に隣接するハピオとの連携を密にしていきたい考えで、柵山瑞妃店長(51)は「生鮮品や酒などの嗜好(しこう)品はハピオで、雑貨など生活用品は無印で買ってもらい、各店の強みを生かして相乗効果を目指したい」と話す。
店内のイベントスペースでは年明けから地域と連携したイベントやワークショップ、地元企業の出張販売などを開催予定。企業方針の「地域の役に立つ」ことを実践し、地域の課題解決や振興に貢献したいとする。
この日は管内だけでなく旭川や釧路などから訪れた人も。黒田組合長は「道東エリアのたくさんの方々がオープンを心待ちにしてくれていたと思うので、無印良品を存分に楽しんでもらえれば。無印のにぎわいが、音更ひいては十勝の活性化の良いきっかけになればと願っている」と話した。