碧雲蔵で感謝祭 三國氏調理の料理膳、日本酒と楽しむ
帯広畜産大学の構内にある酒蔵・碧雲(へきうん)蔵で、醸造を担う上川大雪酒造(上川管内上川町、塚原敏夫社長)の感謝祭とミクニフェアと題した日本酒と料理を味わう催しが行われた。
碧雲蔵は全国初の大学内酒蔵として2020年、地元企業などで立ち上げた十勝緑丘(りょっきゅう、帯広市、同)が開設した。年1回、関係者を招き催しを行っている。今回は2月28日に開催された。
フランス料理人として著名な三國清三氏がオーナーシェフを務める「ガーデンレストラン フラテッロ・ディ・ミクニ」(上川町)が調理した地場産食材を使った少量多種の料理膳が提供され、同蔵で醸造された「純米吟醸 十勝」など3種とともに味わった。
冒頭、塚原社長や三國シェフがあいさつ、来賓の日本酒「十勝晴れ」を展開する十勝酒文化再現プロジェクトの増田正二代表や米沢則寿帯広市長、帯広畜産大などを運営する北海道国立大学機構の長谷山彰理事長が祝辞、同大の長澤秀行学長の発声で乾杯した。
碧雲蔵について塚原社長は、「十勝の皆さんに受け入れていただき、大学との連携も進み、醸造酒の販売も伸びている。今後は企業や団体などと連携した商品開発を強化したい」と話した。(佐藤いづみ)